【店長のコラム】自宅でシャンプーしたときは布団乾燥機があると便利かも?

いつもご愛顧頂きありがとうございます。

店長の長野です。

ワンちゃんに湿疹が出たり、フケや痒みが出ると

「アレルギーかしら・・・」

「フードが合わないのかも・・・」

とご心配される飼い主様もおられると思いますが、意外とシャンプーやブラッシングでの皮膚トラブルも多いので実際にご相談があった事例をご紹介したいと思います。

ワンちゃんのシャンプってどのくらいの間隔でしてるの?

私達は実店舗でも毎月数百頭のワンちゃんをトリミングしていますが、大体1ヶ月に一度程度の間隔でご予約を頂くお客様が多いです。

長い場合は2~3ヶ月以上の周期でご利用頂いているケースもありますが、その場合はご自宅でシャンプーされているケースが多いですね。

私自身、お客様にご相談を受けると短くて2週間程度、大体1ヶ月~1ヶ月半で良いのではないかとお話することが多いです。

しかし、湿疹や痒み、フケ、体臭などの皮毛のトラブルなどがあるコは基本的に「長期間置していて不潔にしている」という飼い主様はほとんどいません。

むしろその逆で「清潔で、気にし過ぎてシャンプーし過ぎでいる」ケースがとても多いです。

中には「毎日シャンプーしている」というお客様もおられますが、2日、3日周期でシャンプーされている飼い主さんも結構おられます。

すぐにベタベタして臭くなる

フケや抜け毛が気になる

というケースもありますが、治療として薬用シャンプーでこまめに洗うように指導を受けているという飼い主様も多いです。

確かに一時的に炎症が起きたり、悪化している場合には、2日に1回程度集中して薬用シャンプーをする必要があります。

しかし、本来はワンちゃんの皮膚の状態を見ながら徐々に間隔を長くしていき、せめて2週間程度まではいかないと、盲目的(義務的)に続けていると本来皮膚を保湿している必要な皮脂まで洗い流してしまい、乾燥肌になって余計に症状を悪化させてしまうこともあります。

それと、成分や種類によっては合う合わないという問題がかならず出てきますので、合わないで症状が悪化してしまっているのにずっと使い続けるのはワンちゃんにとっても辛いことですし、飼い主さんもとても大変で疲れてしまいます。

もし、治療の場合はシャンプーが合わないかも?と思ったら獣医さんに相談してみたり、効果が薄れても少し刺激の少ない種類に変えてもらったりという選択もあります。

治療を受けてなくても、市販で販売されているシャンプーでも必ず合う合わないがあります。評判が良いシャンプーでも残念ながら合わない場合もありますので合わないと感じたときは使用を中止して別のシャンプーに切り替えることもお勧めします。

女性(主婦)の方や料理や職業でなど水仕事をよくされる方であれば実感としてわかると思いますが、手に優しい洗剤などを使っていても、冬場はお湯の脱脂力だけでもひび割れやあかぎれを起こしたりしてしまうこともあると思います。

指の関節などが割れると本当に痛いですし、紙や袋をめくろうとしても指がかさかさでめくれなかったりしますよね。

これは、乾燥が原因で関節などで皮膚の柔軟性が失われたりして割れてしまったり、指の油がなくなって滑って摘めなくなってしまうものですが、皆さんどうされていますか?

多くの経験者が毎日の水仕事をしないわけにもいかないので、酷くならないようにハンドクリームなどの保湿効果のある薬でケアしていると思います。

実は、ワンちゃんの皮膚も同じで皮膚の乾燥で角質が剥がれて皮膚が非常にデリケートになっているので、本来はシャンプーだけでなく保湿にも注意が必要です。

ただ、全身毛で覆われているのでワンちゃんの場合クリームを塗ることもできません。

ですので、シャンプーの種類を選択したり、間隔をあけていくことで皮膚の過剰な乾燥を押さえることも考慮した方が良いです。

「あかぎれ」はなる人とならない人がいますが、ワンちゃんも人間も基本皮膚がデリケートな方がなりやすいですし、ワンちゃんの場合基礎疾患でアレルギー性皮膚炎などを持っていてもなりやすいです。

個性だと思って上手く付き合っていくように愛犬に合ったペースを見つけて見て下さい。

これまた多い間違ったブラッシングによる皮膚の怪我

これは、トリマーさんでも「あるある」な話でご家庭でシャンプーしたケースに限ったことではないですが、乾かしたり、毛玉やもつれを取る時に「スリッカー」と呼ばれる四角い頭で細いワイヤーがいっぱいついたブラシで「ゴシゴシ」「ガリガリ」してしまい、皮膚の表面に細かい引っかき傷がたくさん付いて真っ赤に炎症を起こしたりしてしまうことがあります

自分の手の甲をスリッカーでゴシゴシするとわかると思いますが「・・・痛いです」。(笑)

毛量が多いコの場合乾かそうと一生懸命ブラシしているうちについつい力が入ってしまったり、毛玉やもつれを取ろうとブラシの角を使ってゴシゴシしたり、毛玉が張り付いていたり、耳の後ろや脇の下など取りにくい場所にあると一部に強く当たってしまったり・・・。

経験の少ないトリマーさんやブラッシングの上手くないトリマーさんもよくやります。

スリッカーブラシの面があくまでも皮膚と水平になるようなイメージで、極端に言うと皮膚をゴシゴシするのではなく皮膚に触れるか触れないかのタッチでドライヤーが風を毛の根元まで入るように掻き分けてあげるように力を入れずにブラッシングするのがコツです。

ブラシをゴシゴシしたから乾くのではなく、湿気を飛ばすために風を当ててあげる感覚でする方が綺麗に乾きますし、早いです。

ですので本来は熱量よりも風量の強いドライヤーが理想的で、熱くて風量が弱い家庭用のドライヤーでは、近づけ過ぎて熱で皮膚を傷めないように注意する必要もあります。

犬種にもよりますし、毛の長さや毛量にもよりますが、長毛種(T.プード、シーズー、マルチーズなど毛が伸びるの犬種)のコは自宅でシャンプーする場合は短めにカットしてもらっておくと楽です。

そして吸水性の高いタオルでしっかり水分を拭き取ってから低温に設定してドライヤーを少し離して風を当てて優しくブラッシングして下さい。

もしかしたら、ドライヤーよりも布団乾燥機の方が吹き出し口が固定できて、両手が空くので使いかもしれません。

これだとあぐらをかいて抱っこして乾かせるので台から落としたり逃げまわるのを追いかけたりしなくても良いのでとても便利だと思います。

そして顔を乾かすときは、風を緩く当てて少し涼しい風を当てながらタオルドライも併用して優しく乾かして下さい。

よく「顔を乾かそうとしたら暴れる」という話もお伺いしますが、熱風を自分の顔に当ててみるとわかるのですが、息が出来なくなります。(笑)
優しく乾かしてあげると、結構気持ちよくて寝てしまうコも多いですよ。(笑)

毛玉ができる原因と毛玉が出来たときどうしたらよいのか

基本毛玉のできる原因は、ちゃんとブラシをしないで生乾きのまま終わらせてしまったりするケースもありますが、耳の後ろに毛玉ができる場合は「耳が痒い」などの症状がある場合が多いです

耳が痒いと、後ろ足で後頭部や耳の辺りをバリバリ掻くのですが、たまにする程度では毛玉にはなりません。痒みがある場合等は頻繁に掻くので毛玉になることが多いです。

覗いてみて赤く腫れていたり、納豆のような匂いがしたりすると外耳炎を起こしているかもしれませんのでこの場合は獣医さんで耳を見てもらい治療するのが望ましいです。

もちろんアレルギーが原因で痒みが出ている場合もあります。

その他にも舐めてしまって毛玉を作ってしまうケースもあります。

どうしても毛玉が出来てしまった場合は無理をせずにトリマーさんに頼むこと勧めます。

ワンちゃんの皮膚は引っ張ると結構伸びるので引っ張ってはさみで切ろうとして怪我をさせてしまうケースもあります。

どうしてもちょっと切りたい場合はコーム(金属製のくし)を毛玉の皮膚の間に差し込んでガードして切るという方法がありますが、動くと刃先が当たって怪我をさせることもありますし、基本「バッツン」と切ってしまうとガタガタになってトリマーさんも修正ができなくなります(笑)

食べ物の話を置いておいて、少しシャンプーについて書いてみました。

もしかしたら食べ物以外でも痒みや炎症の改善方法もあるかもしれませんので、ドッグフード以外でもお気軽にご相談頂ければ幸いです。
愛犬が元気に健康的に過ごしてくれると、飼い主さんも楽しく、嬉しくなります。
そんな楽しい毎日をサポートできればと考えております。

どうぞよろしくお願い致します。